大人になった。早朝から市ヶ谷に呼び出されて出席したある会議を経て、そんなことを思う。よくも悪くも、ではない。耐えるとか、我慢するとかでもない。あえて言うなら、粘る。以前なら一瞬で手放していただろう。大人だから粘る。粘った。粘っている。津田大介さんが置かれている状況よりは百倍マシなはず。とはいえ、けっこうギリギリだよ……。
夜、三鷹市芸術文化センターで犬飼勝哉『ノーマル』観劇。どうかしてるほど面白い。わっしょいハウスのワンルームから着実に広げてきた世界が、パッと色づくのを感じた。犬飼勝哉にさらなる大きな舞台を。そう望むのは、私だけではないはずだ。