2020-06-05

午前中、コーボーのピアノ教室。いつもなら同じクラスの子と公園で遊んで帰るところだが即帰宅。軽く昼食をとって、またコーボーを乗せて自転車で駅へ。東急線で横浜。
中華街駅で降り、山下公園で氷川丸でも見ようと思ったらちょうどフェリーが出航するところだったので、何も考えずに乗り込む。コーボーにとっては初めての船だが、甲板に出るよりもレストランでアイスが食べたいと言う。周遊は1時間なのでまあいいか、と軽くお茶をしつつアイスを食べたらこれが正解。赤レンガにも停まったりなんだりで、外洋に出るまで15分ぐらい横浜港のなかをグルグルしてんのね。軽く一服したあたりで甲板に出るとベイブリッジをくぐるところでちょうどいい感じ。

船から戻って、山下公園で軽く遊び、KAATこと神奈川芸術劇場へ。コーボーはマザーズ託児。歌舞伎からなにからマザーズさまさまである。
『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』観劇。夢幻能形式だが、(『求塚』など想起しつつ)能の後味とも違う現在進行形のダイモーン。岡田利規無限列車編。シテの森山未來(ザハ・ハディド)、石橋静河(核燃料サイクル政策の亡霊)はじめ出演者・演奏者みな素晴らしい。陶酔を拒む照明も最高。七尾旅人の謡も凄い。能に親しんだ人間ならおなじみのシテ=囃子方=地謡のトライアングルで駆動するエネルギーがあるが、その一極をたった一人で担い、かつその場で生成するものを捉え、ときに解き放つという。
終わってマザーズお迎え。コーボーひとりだったようで、それはそれで存分におもちゃで遊べて満足気。緊急事態宣言下の中華街、とりあえず開いている店に滑り込み、二人で点心。可もなく不可もなくな味だが、駅へ通じる地下通路に掲げられた中華料理の看板を見ながら、「中華街、おいしかったね~!」と大声を上げるコーボ健気。電車では熟睡。
1時間ちょいかけて帰宅。深夜「ZonE」の放送があるが、さすがに疲れて寝てしまう。