朝から歌舞伎座で1部、2部。今月もソーシャルディスタンシング仕様で「寿曽我対面」と「かさね」。この時期に見る対面は趣きがあるし、なにより幸四郎と猿之助の「かさね」が素晴らしい。こんな陰惨でグロテスクで美しい話がウケた江戸末期の空気が、コロナ禍のぽつぽつと座った観客に感染するかのよう。
歌舞伎座を出たところで坂口恭平から「東京いるよー」とのショートメール。「じゃ、飲むか」と返したら、CINRAで21時からオンラインワークショップやるから23時ぐらいからどう？ とのこと。おいおいお前は21時には寝る日課じゃなかったんかい、と。そしたら、いまは日課を崩すのが趣味、だって。
集英社で単行本打ち合わせ。そのまま旧知の集英社さだおくんと近くのそば屋で一杯。最近はもっぱらSFや歴史小説の話。
そこそこ酔っ払って丸ノ内線。ゴールデン街で坂口と落ち合い、松井文の〈O2〉へ。坂口は最近、松井さんの「すきま」がお気に入りらしい。