2020-12-31

午前中、中村壱太郎丈の稽古場へ。年内最後のYouTube撮影。壱太郎さんと今年を振り返りつつ、来年以降の予定を伺っているだけで、未来の明るい兆しを感じる。
岩淵くんと渋谷駅へ歩いていると、なんと大晦日撮影を控えた金子山とバッタリ。今年は岩淵くんと金子山と神田伯山真打昇進襲名披露の撮影から始まったようなところもあるので、なんとも感慨深い。

帰宅すると、YouTubeで春風亭一之輔がライブ配信をしている。「芝浜」だ。テレビに映して、コーボーの鼻歌をバックにしばし妻と見入る。

2020年が終わる。
世界的な転換点の年であったことはまちがいないだろう。
本を何冊かつくり、何年かぶりに自分の本も出た。母が亡くなった。コーボーはおむつがとれた。

来年のことはわからない。COVID-19のワクチンが実用化されるのはまだ当分、先のようだ。
コロナ禍による失業者は公になっているだけでも8万人弱、生活困窮者の相談は例年の3倍、コロナ関連自殺も増加している。私の周りでもいくつもの店やスペースがクローズとなった。
それでも徹底して個人補償を忌避していたこの国が、額としては十分でないながらも、個人補償へと踏み込んだことはよかったと思う。
コロナ禍以前よりリスク社会へと突入していたことを思えば、少し、ほんの少しだけ、もしかしたら世界はマシなほうへ動いたのかもしれない。まったく油断はならないが。

2021年、予定はいくつかあるが、余白も大きくとっておこう。いつかと思いながら先送りにしていたことを、率先してやろう。家族や友人たちとたくさん話をしよう。思わぬ出会いやきっかけにも身を委ねていこう。

さようなら、2020。
来年もよろしくお願いします。