朝から渋谷へ。エクセルホテル東急のラウンジで打ち合わせ。実現すれば長期プロジェクトとなる。これまた、いま誰かがやるべき仕事。むろん任せてもらえるなら光栄だ。
PARCO劇場に移動し、『藪原検校』観劇。市川猿之助主演、杉原邦生演出。数年前に野村萬斎、栗山民也で観ているが、より妖しく現代的。いきいき跳ねる猿之助の杉の市。狂言回し役の川平慈英もいい。殺伐とした舞台美術の中で狂い咲く悪の華は、どこか見世物的でもあり、今のSNS空間に通じるものがあった。
すぐに仕上げて送信しないといけない原稿があったため、Wi-Fi環境の整ってそうなPARCOの中の価格.comカフェへ。無事送信、ランチもして会計。PARCO劇場の半券で100円引きだった。
新宿に移動し、末廣亭へ。桂宮治真打昇進披露へ。中入り後のタイミングで入ろうと思っていたが、急遽昇太師匠が出るというので、中入り前に入場。といっても昇太師匠は痛風のため板付釈台で、ほぼ漫談で終わったのだけど。
たまたまお隣りに万城目学さん。「九龍さん、何日目ですか?」と聞かれたので、万城目さんはすでに何日目かだったのだろう(私はこの日が一日目だ)。万城目さんが宮治にハマるのはよくわかるし、なんだかとても美しい。
本日のゲストは立川談春。談春が寄席の定席に上がるのもこれで最初で最後の可能性が高い。口上でも談志の言葉を伝えて、しみじみよかった。談春のネタは「替わり目」。寄席の空気を変えながら、でもすうっと馴染む逸品。トリの宮治は「怪談青菜」でドカンドカンとさすがの爆笑王。