中野のWestEndStudioにて、しあわせ学級崩壊『幸福な家族のための十五楽章』観劇。鳴りっぱなしのEDM風音楽に乗せ、ハンドマイクを使って発話される格調高いセリフ回し。大声で、それでも時に音楽にかき消されながら、全力ですれ違うのが〈いま〉だった。アクリル越しの祝祭感が切なさをより際立たせる。
続いて下北沢に移動し、スズナリで地蔵中毒『宴たけなわ 天高く円越える 孫世代』観劇。こちらも大音量(選曲よき)の中、全力のくだらなさで意味を対消滅。笑ったわ~。それこそ意味あんのかわからないが、「孫世代」は伊達じゃないというか、いろいろ思い出すというか。俳優もみな、スター然としてて最高だった。
地蔵中毒もしあわせ学級崩壊も『Didion』演劇号でフィーチャーしている。
手前味噌だが、いまだこの号、演劇の現在と未来を見通すのに格好の一冊になっていると思う。