原稿の合間に、ソファ休憩。買ったまま積んでた濱野ちひろ『聖なるズー』、面白くてつい読みふけってしまう。半分まで。本線とは外れるが、「エクスプロア・ベルリン」なるフェスティバルも気になる。かつてフランクフルトのカイザー通りでも思ったが、あの国におけるエロスの位置づけは独特なものがある。そして広く西欧からは、わが国もまた相当変わったエロスの国だと思われているのだろう。ということは、パリのエロティシズム博物館で日本製エロスの扱いを見て確信した。
『聖なるズー』はより真摯に丁寧にセクシュアリティについて扱っているのだが、同時に、読者の好奇もはぐらかすことのないところにライターとしての腕を感じる。