2019-07-03

渋谷で前野健太の弾き語りライブ。この形式でマエケンのライブを観るのはかなり久しぶりのことだ。「せなか」「とんこつラーメンくさい街」「だれかの」といった初期曲と、いつくかの新曲が響き合っている。萩原健一「ハロー・マイ・ジェラシー」のカバーもよかったな。

語りと曲と人生が溶け合っていて、前野健太の「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」を幻視した。おそらく私たちはみな「自分とは何者なのか」を考え直す必要がある。そうした先にしか、政治や社会の実相は姿を現さないだろう。そんなことを考えていた。

会場はオープンしたてのLOFT HEAVEN。以前はラストワルツという名前のライブハウスだったが、その時期には一度も訪れずじまい。さらに前の青い部屋時代には何度か。記憶のなかの青い部屋とずいぶん印象が変わっていた。当然か。音響や照明のオペレーションもよく、とてもいいハコだと思った。

終わってから、マエケンとサダオとタクシーで新宿へ。最近お気に入りの〈まこと〉があいにくお休みで、〈みくに丸〉へ。途中である人も合流。閉店までいて、ゴールデン街へ。くだらないことから、大事なことまで、アルコールとともに流し込む。シメはいつもの〈いわもとQ〉。不動のデス声ばあさん健在。長生きしてほしい。明け方、SHINJUKU AVENUEを左と右に別れる。