2021-01-21

原稿終わらず。夕方、対面でインタビューを受ける予定だったが、先方から提案があったのを渡りに船とオンラインにしてもらう。

夕方から中目黒へ。蔦屋書店で石川直樹×髙城晶平トーク。『東京 ぼくの生まれた街』刊行記念。書店に着くと、すぐに髙城くんがやってくる。久しぶりで近況などを。本来なら2日前にソロライブがあったはずだが、それも飛んでしまったとのこと。石川くんもやってきて、髙城くんと初対面の挨拶もすぐに手が合う感じ。すでにceroのライブのキービジュアルに『東京 ぼくの生まれた街』の一枚が使われていることも大きい。

店舗の配信機材トラブルで開演が少し押す。このあたり、まだまだ難しいね。会場のお客様もいるので、つなぎにと石川くんと私で雑談トーク。石川くんが私の薦めで神田伯山トリの末廣亭に行ったエピソードから、拙著『伝統芸能の革命児たち』の話となり、瀧川鯉八と玉川太福をceroファンに推す流れに。一人でも末廣亭の一月下席、行ってくれたら嬉しいな。

機材が整い、髙城くんを呼び込んでトークスタート。東京、写真、音楽、創作にと充実の内容。こちらは改めて記事化して、エランド・プレスの公式サイトに掲載する予定。

髙城くんと二人、地下鉄を乗り継いで帰る。これがとっても不思議な時間となった。いつか振り返る日がくるかもしれない。

ある都市で道が分からないということは、大したことではない。だが、森のなかで道に迷うように都市のなかで道に迷うには、習練を要する。この場合、通りの名が、枯れ枝がポキッと折れるあの音のように、迷い歩く者に語りかけてこなくてはならないし、旧都心部の小路は彼に、山あいの谷筋のようにはっきりと、一日の時の移ろいを映し出してくれるものでなければならない。

ヴァルター・ベンヤミン『ベルリンの幼年時代』