「俺の家の話」第2話をTVerで。能の宗家とインディープロレス団体っていう建て付けが個人的にドンピシャすぎて、それだけでもうお腹いっぱいになってしまうわけですが、ドラマとしても面白すぎる。今年あたまの雑誌「anan」NEXT! 2021特集では観世流宗家の嫡男、観世三郎太さんを推した私だ。
Twitterに自分のインタビューから能に関する部分を引用したら、少し反応がある。
「能は何かを失ったり、敗れたり、傷ついた誰かの想いに、悠久の時を超え、観客も含めて耳を傾けることで、その想いが昇華されていくという構造を持っている。能特有のゆったりした時間感覚のなかで味わうと、いつのまにか観客は自分の過去と向き合うような内省的な体験をすることになる」
カルチャー誌などから、歌舞伎の特集やりたい、落語の特集やりたい、講談の特集やりたい、といった相談を受けるたびに、能やりましょうよと言って丁重にスルーされてきたが(編集者はまったく悪くない)、今年こそはできるかもしれない。できたらいいな