自転車の後ろで声を張り上げて歌うコーボーの「香水」が、どんどん上手くなっていく。どうしたものか。タクボーはまだなにもしゃべらない。少し微笑む、気がする。今週は取材や打ち合わせの準備で読んでおかねばならない資料が多い。合間に辛島デイヴィッド『文芸ピープル』。これ読んでると、坂口恭平の『しみ』はやはり海外でなら売れるのではと思えてくる。やはり、というのはもともと翻訳家からの評価は高かったので。あと、装幀はホントお国柄が出るよな。私が最近担当したものだと浅田次郎さんの『おもかげ』のフランス語版がすごかった。井筒啓之さんの挿絵をこう使ってくるか、という。むろん、オリジナルデザイン(装幀:鈴木成一)も最高なんだけど。