2019-07-12

雨の神保町、三省堂書店の前で待ち合わせ。中学生の頃は、三省堂と書泉グランデと書泉ブックマートをぐるぐる回るだけで一日がつぶせた。あと、お茶の水駅前のユニオン、小川町のダブルデッカー。つまりはプロレス格闘技とハードロック、ヘヴィメタル。千代の富士とジャンボ鶴田のどちらが強いかでクラスは割れたし、ボン・ジョヴィがメタルかどうかでつかみ合いのケンカが起きた。大事なことはまだ知らなくていい。もう一、二年も経てば、グレイシー柔術がオクタゴンをスタートさせ、グランジの轟音を背にロブ・ハルフォードがベースボールキャップをかぶり、ぼくたちは少し大人になるのだ。

話がそれた。待ち合わせ相手のカナイフユキさんやってきて、ギャラリーカフェ〈古瀬戸〉へ。ここ、打ち合わせに最適なんだよな。以前たまたま入ったときに、いつもは夜の酒場でしか会わないド変態Mくんが、ここの広いテーブル席で採用面接官やってて笑ったな。出版関係なのでまあ、ありうることなんだけど。聞き耳立てちゃったよ。カナイさんとの打ち合わせというか、おしゃべりが楽しくて、それだけでプロジェクトの成功を確信。ちょい大げさだが、自分が何者なのか思い出させてもらえるような時間だった。

歩いて九段下オフィスへ。デスク備え付けのPCの処理速度が異常に遅くてイライラする。Dropboxから取り出したファイルをリネームして、メール添付、送信完了するだけで10分近くかかるのなんでだろう。メモリが少なすぎるのよ。それでいてローカルストレージの容量だけはたっぷりなの。逆だろ、令和だぜ。