2019-07-20

早朝、某週刊誌編集部から電話。15時から宮迫が記者会見するらしいが場所を知らないか、と言う。よしもととは別仕切りのため、マスコミでも情報が混線しているらしい。ごめんなさい、なにも知らないわ。午前中コーボーと遊び、午後から原稿書きに集中するため駅ビルの喫茶店へ。つい、会見の中継をノートPCで見てしまう。

エモい。わりと早い段階で、宮迫からよしもとサイドの静観指示や社長からの圧力についての言及があって、もしやこれは告発会見では? と、Twitterのタイムラインもにわかにざわつく。だが告発なら告発で、各局面の意志決定(パワハラ含む)、直営業や契約解除にまつわるマネジメント契約の裏づけなど、突けるはずのポイントを事前に整理しているはずなのに、どうもそんな話しぶりでもない。宮迫も亮もただただ起きたことを(彼らが考える範囲での)正直さをもって話そうとするのみである。この会見で何を伝えて、どう道筋をつけたいのか、目的地がまったく見えない。

結局のところ、ただ謝罪したいだけ、というか重荷を下ろしたかっただけなのだろう。とはいえ、ただ心情を吐露した上で正直に謝ればいい、わけがない。もし(最初の嘘と詐欺被害者に対する?)謝罪会見なのであれば、「起きてしまった原因/経緯」(主観的な部分での説明はあったが)、「誰に対して謝罪するのか」、「どう責任をとるのか/どう償うのか」(例えば謹慎や寄付など)、「再発防止のためになにをするのか」が最低限、謝罪に伴っている必要がある。こんなこと専門家でなくたってわかるはずだが、周りにアドバイスする人間はいないのだろうか。後半、告発目的じゃないことがわかってくると、会見のトーンも徐々にふわふわしてくる。記者の質問が悪いという声もあるが、本人たちがあれじゃ仕方ないよ。ただノープランゆえに、いくつか爆弾発言が投下されたのもたしか。あとは地上波がこのニュースをどう扱うか。

夕方から下北沢へ。本屋B&Bの7周年記念イベントでDJ。出番30分前に着くと、『Didion』最新号に寄稿してくれた滝口悠生さんや、なんだかんだ10年以上の付き合いになる矢野利裕くん、私の単行本『メモリースティック』の担当編集でもあるDU BOOKS稲葉さん、TBSラジオ長谷川さんほか、見知った顔がすでに団欒中。小説家の藤谷治さんから引き継ぎ、USインディセットでゆるりと出番を終える。たぶんB&Bの木村綾子さんがうまく組んでくれたのだろう、私のあとは大橋裕之先生、磯部涼という流れで、友達の家に遊びに来たようなホーム感。速水健朗さんが、菅付雅信さんに私を紹介してくれる。『メモリースティック』を読んでくれていた。数年前は深夜の歌舞伎町でしょっちゅう顔を合わせていたソクミル店長も登場。これは珍しいところで、と思ったら、実は長谷川町蔵さんと大学時代の同窓だと知る。長谷川さんの新刊『インナー・シティ・ブルース』にもモデルとなった人物が登場するらしい。これにはソクミル店長本人も「マジで!」とびっくり。長谷川さん曰く、「80年代の東京で最もヒップな男として登場するよ」とのこと。読みたい。腹が減ってきたところで〈新台北〉に移動し、磯部と大橋先生と速水さん、さらに速水さんのお知り合い二人と一緒に終電まで。