2019-08-11

自宅で原稿作業をして夕方、いくらか過ごしやすくなってきた頃に神保町へ。試聴室で黒岡オーケストラのアルバム『山とわくわく』発売記念ライブのアフタートークにお呼ばれ。入り口に先日のろしレコードで一緒だったばかりのハラナツコやあだち麗三郎がいてしばし談笑。ハラさんは黒岡オーケストラでサックス担当、ハラさんは対バンのHei Tanakaでサックス担当である。もうそれだけでも両バンドの相性のよさがわかろうというもの。

ライブはもう最高。とくに黒岡オーケストラには「緊張と緩和の落差は小さいほうが上等」という桂枝雀の言葉を思い出した。こういう場所から何かが生まれるんだよな。最後はHei Tanakaを呼び込んで、彼らがカバーもしている黒岡まさひろとあだち麗三郎畢生の名曲「富士山」を(Hei Tanakaバージョンもよかった!)。

始まる前は蛇足か?と思われたアフタートークも、喜んでもらえてよかった。黒岡まさひろとはホライズン山下宅配便の頃からもうずいぶん長いつきあいになるけど、田中馨とは意外にもこれがはじめまして(音楽の現場よりも、むしろゴールデン街でけっこうすれ違ってはいたのだが)。超のつくナイスガイ。トーク中に何度かスマホに着信があって、確認したら、坂口恭平だった。メールも届いてて、しかもそれが音楽に関する内容だったので、黒岡オーケストラの動画URLを貼って返信すると、すぐに感想が届く。
「いいね。アーサー・ラッセルがやろうとしていたこと」

翌日、坂口のTwitterをのぞくと「坂口恭平フィルハーモニーを結成したい」みたいなことを書いてて笑った。まんますぎだろ。でもそれがあなたのいいところ。