朝から大雪。午後イチに渋谷である座談会に参加する予定だったが、天候に社会状況にとアゲインスト要素が重なりすぎて、ペンディングを担当者に相談。そもそも座談会のお題自体がコロナショックで延期となったので、スケジュールは問題ないはず。無事、要望は受け入れられてひと安心。
近所のファミレスで妻とコーボーとランチ。ガラガラだね。雪が眺められる窓際の席。
ファミレスにひとり居残りさせてもらい、少し読書を。できるだけ外界と関係のない小説がいい。岸本佐知子さんが自身の訳で編んだ短篇アンソロジー『楽しい夜』からいくつか拾い読み。
本はいい。本のなかでは、私はマスクなんてしないし、むしろ望んで感染する。消毒するとすれば、それはつまらないときだけだ――。っていう、これは松岡正剛翁の日記から拝借。
帰宅後、今泉力哉監督の公開中の新作『mellow』『his』を。あす取材予定なのだ。本当はそれぞれ映画館で観る予定だったが、臨時休館となってしまったため、急遽自宅でスクリーニングできるようにしてもらった。
『愛がなんだ』が特別だったわけではなく、これまでもずっと素晴らしい映画を撮り続けてきた今泉監督だが、それでもあの空前のヒットであきらかに変わったギアはあって、何が言いたいかというと、『mellow』『his』それぞれの傑作ぶりに驚かされる。
しかも、5月公開予定の『街の上で』は現時点での集大成と言ってよい出来。
なにが嬉しいって、『街の上で』は、大橋裕之先生が共同脚本、ルノアール兄弟・左近洋一郎先生も出演(怪演!)している下北沢映画なんだが、もう何年前になるだろう、大橋裕之監督、左近洋一郎主演、さらに私も撮影、共同脚本を務めた『A・Y・A・K・O』という下北沢映画があって、そこに今泉監督にもちょい役で出てもらっていたのだ。
深夜、今泉監督から、明日の取材を渋谷のロフト9から無観客配信できないかとの相談。当然、快諾する。
「Sometimes It Snows in April」惜しかったな、まだ3月だ。『Parade』みたいなアルバムつくってよって前野健太にずっと言ってる。