2020-05-01

午前中、坂口恭平から電話。「躁鬱大学」というテキストが降ってきたから、読んでほしいという。抜群に面白い。神田橋條治先生を立てて書くつもりと坂口。「ソクラテスとプラトン方式だ」と私が言うと、「それだ!」。野口晴哉『風邪の効用』や森田正馬の本の話なんかを振ると、坂口は坂口で思考が勝手にドライブしていく。この感じ久しぶりで、単行本の編集もさせてもらうことに。どこでどうするもなにも決まっていないが、坂口とはずっとこのやり方。

少し原稿書きをして、夕方から、今日も今日とてマガジンハウス。齋藤リーダー、大島依提亜さん、辛島先輩、テレ東を退社で晴れて自由の身の五箇さんとみっちりディスカッション。ついに全体像ができあがる。やった。

帰りの電車で善竹富太郎さんの訃報を知る。まだ40歳だよ……。1月に能楽男師の旗揚げ公演でお見かけしたばかりだった。安らかに。

夜、Kさんから電話。普段そんなに電話する感じでもないので、一通り近況交換したところで、「なにかありました?」と聞くと、
「いや、九龍くん、ブックカバーチャレンジって知ってる?」
知ってるけど、あの手のバトン、私のところには回ってきたことがない。
「そうか。回そうと思ったんだけど、念のためさ――」
バトンを回して迷惑ではないか、わざわざ確認のため電話してきてくれたらしい。
このKさんは、『Didion』落語の友達号の編集後記に登場しているKさんで、さすが私のことをよくわかってる。
「じゃあ回さないでください」笑いながら伝えると、
「だよねえ」
でもその気遣いは得がたく、たしかに受け取ったものが、ある。