TBSラジオのアト6こと「アフター6ジャンクション」の狩撫麻礼特集に出演するため、いましろたかし/狩撫麻礼『ハード・コア』再読。何年経っても、何度読んでも色褪せない名作。
14時、サイン本作成のため、九段下オフィスまで作家が足を運んでくれる。これが4桁に及ぶ冊数のため、まだ製本前の紙(見返し)にサインを入れてもらい、それを印刷工場に運び込んでのち、製本される段取り。私もなんだかんだ100冊ぐらい単行本を編集してきたが、このケースは初めて(おそらく今後もないかと)。美しいほどに無駄のないフォーメーションを組み、2時間以上みっちりサインしていただいたがアップには至らず、持ち越しに。
作家を見送ってのち、赤坂に移動し、TBS前の〈上島珈琲店〉でブルボン小林こと長嶋有さんと、狩撫麻礼追悼本の担当編集である双葉社・平田さんと落ち合う。長嶋さんにいましろ先生の『あそこまで いってみよう』をプレゼントすると、「これ、探してたんですよ。書店にぜんぜんなくて」と嬉しいお言葉。娘さんが1歳になられたとのことで、タイミングもばっちり。そんなやりとりもありつつ、今宵の本題、狩撫麻礼について。そもそも全貌を伝えるのは不可能だし、熱量で押しても知らない方は置いてけぼりだろうし、ただ、かろうじて自分たちが好きな狩撫作品の魅力であれば一端なら話せるかもしれない、とか、狩撫さんの人柄も担当編集であった平田さんなら伝えることができるはず……など、あれやこれやとシミュレーション。さて、肝心の本番はどうなったのか、こちらで確認いただければ幸いです。そして、これきっかけで狩撫作品や追悼本を手にとってもらえれば本望。
しかし宇多丸さんの『タコポン』推し、最高だな(しかもコミックの生涯ベスト1は『ハード・コア』らしい)。宇垣美里さんの機転の利かせ方も一級品だった。長嶋さん、平田さんとTBSそばの中華料理屋で 打ち上げがてら軽く一杯……のつもりが、楽しい話は尽きず、終電近くまで。